top of page
DJI_0107.jpg

『すずうめ水』お陰様で完売となりました。多くの方にご支援賜り、心より感謝申し上げます。 
2024.02.12

能登半島のさいはて、海の見える製材所

能登半島の先端、珠洲市の海沿いに海を背にして建つ一軒の製材所がある。製材所というと山の中や、その麓にあるイメージを持つ人が多いが、ここは波の音が響き渡り、並べられた木材の隙間を、潮風が通り抜けている。新出製材所は、木材に関わる仕事をしている人たちには、少し奇妙で、風変わりな印象を受ける製材所。

特にこだわりを持って海の近くに製材所を作った訳でなはい。生まれ育った土地であり、能登は山と海が近いから、特に珍しい事としてこれまで捉える事は無かった。しかし昨今、国内での林業、木材に関わる産業が大きく変わり、建築資材としての木材の使われ方も変わり始めると、この海の見える製材所のあり方も、意味のあるモノへと変化してきたと感じる事が多くなった。

私達、能登に生きるものにとっては、山と海の繋がりを日々の暮らしの中で自然と身に染み付いている。山が荒れれば、海にも影響を及ぼす。頭で理解するというよりも、ごくごく当たり前の事として捉えているし、何より海と共に暮らす私達に害が及ぶような事は、生活に直接関わる事になる。しかし外国産の木材を国内で使うようになり、この当たり前の自然の摂理のバランスが崩れてしまった。国産の杉材が使われなくなり、山は荒れてしまった。能登の山もまた、手入れが行き届かなくなってしまった。山主が自分の家を立てるために木を育てるような事は、もう昔話になってしまった。

山のこと、川のこと、海のこと、すべてが繋がっている。海の見える製材所だからこそ、考えなくてはいけない課題や、これからの製材所のあり方も見えてきた。大量生産と大量消費の中で隅に追いやられ、忘れられてしまった、環境の豊かさ、本質的な暮らしの豊かさを、能登のさいはてにある新出製材所から沢山の人へ伝えていきたい。

shinde-logo01.jpg

Print work by Masayoshi Koyama

SHINDE

SAWMILL

NOTOSUGI

SHINDE SAWMILL

新出製材所は長年、能登の里山から切り出した木材を製材し、住宅などに使われる建築木材を作ってきました。そのノウハウを生かした日常で使える家具を制作いたします。制作される家具は、Luft 真喜志奈美氏によるデザインです。

DSC_2136.jpg

Noto Aemono Project

NOTOSUGI
A TABLE
A BENCH

能登の里山が育てた杉を製材し、テーブル、ベンチを作りました。

NAP-main.jpg
NAP-main.jpg

OKUNOTO
​TRIENNALE

海をのぞむ製材所

新出製材所は奥能登国際芸術祭のアート会場として使われ、能登の山と海の関わりを木材と家具で表現するアート作品を展示しました。

about-shinde01.jpg

ABOUT US

新出製材所の理念

創業者は安田実ノ助で、最初は新出工務店として創業致しました。その後、私の父親の代に変わり製材所の賃加工(賃挽き)を事業の中心におき製材所をしてまいりました。

about-shinde01.jpg
bottom of page